症状


淋病の症状

淋病の症状とは?

まず感染すると尿道がおかされた後、2〜3日経過すると、尿道がむずがゆい感じがしてきて、排尿が近くなり外尿道口が湿ってきます。尿道の先から粘液がにじみ出てきて次第に排尿時に痛みが出、粘液がうみ状に変化します。さその他排尿時の激しい痛み、ひりひり感などです。

その後更に約2週間以上経過すると排尿時の痛みは更に激しくなり、うみの量も増え黄緑色のうみに血がに混じるようになります。症状が激しくなると寒気や発熱・頭痛の症状まで出てきてもう大変です。その後、約5週間以上経過すると病状は徐々に治まり始め、尿道の炎症も痛みもうすらいできます。

しかし、治療による完治以外は、淋菌が残っていることが考えられ、数ヶ月もすると、慢性淋菌性尿道炎へ移行するケースが多いようです。慢性の症状はごく軽いものですが、現在は抗生物質など化学治療を行うことで慢性淋菌性尿道炎はほとんど姿を見せません。

男性の症状は分かりやすく、治療される事が多いのですが、女性の場合、痛みのような自覚症状はほとんどなく、普段に比べてオリモノ(黄色い膿状の)が異常に増えることがあるようで、ごくまれに、膣口にしこりやソケイ部にグリグリが出来ることもあります。また、症状が出ない事もあり、気付かずに放置される事が多く、その場合、子宮内幕や卵巣、卵管、骨盤内幕へと感染が広がり不妊症になるケースもあります。注意しなければならないのは、産道感染にて、赤ちゃんが結膜炎を起こし失明することがあるのです。

淋病の感染経路は通常、性行為による感染ですが、5歳以下の子供など抵抗力がない場合、お風呂やタオルなどで感染する場合があるので要注意です。また近年、性風俗など性の多様化にともない、淋菌性咽頭炎、直腸炎などが多くなってきています。


クラミジア感染症の症状

クラミジア感染症の症状とは?

クラミジア感染症は、日本のみならず世界中に感染が広がっている現在最も患者数の多い性感染症で、女性の初期の感染部位は子宮頸管で、病状が進行するにつれ
卵管炎⇒子宮付属器炎⇒骨盤腹膜炎⇒腹腔内感染と変化してゆきます。
結果、卵管狭窄症、卵管閉鎖症、卵管周囲癒着症などを併発し、不妊の原因や子宮外妊娠などの原因となることが最近になり明らかになってきたようです。

女性では、感染後約4週間以内で、膣の分泌物、頻尿、排尿時や性交時の痛み、骨盤痛が起きることもありますが、ほとんど症状が無く気付かない場合がほとんどです。

もし早期に発見する事が出来れば、クラミジア感染症は、お薬(抗生物質)で完治することができます。しかし、自覚症状があまり無く医療所にも行かず、治療を受けずに放置した場合、女性では子宮頚管炎から骨盤炎を起こしてしまいます。治療されない性器クラミジア感染症の4割が骨盤炎となります。

この骨盤炎が気づかれないことは珍しくありません。そのような骨盤炎の内2割が不妊症となり、2割弱で慢性的な子宮・骨盤部の痛み、1割弱で子宮外妊娠が起こります。子宮外妊娠は母体にとっては非常に危険で最悪の場合死に至ることもあります。また、最近の研究によれば、クラミジアに感染している女性は、感染していない女性に比べてHIV感染者との性交渉において5倍の確率で感染する事が知られています。


性器ヘルペスの症状

性器ヘルペスの症状とは?

性器クラミジア感染症についで多い感染症で
ヘルペスウィルスの初感染による急性型と、過去に発症して再び発症する再発型そして過去に感染はしていたが無症状のままだったが初めて発症する誘発型の、3種類がありますが、症状で言うと急性型の症状が一番重いようです。

感染後〜10日後に外陰部の不快感、かゆみ等の症状の後、発熱、全身倦怠感、所属リンパ節の腫脹、強いかゆみ等を伴い、小さな水疱が現れます。水疱が破れそれぞれが重なり浅い潰瘍になることもあります、かゆみは次第に痛みとなり、発症後第1週間ほどで最も重くなります。発症後、約〜2週間で水疱や潰瘍が痂皮となり、約3〜4週間ほどで自然治癒するようです。

病変部位は男性の場合、亀頭、陰茎、包皮、冠状溝、女性では、大陰唇や小陰唇から膣前庭部や会陰部になります。また、場合によっては髄膜炎を併発することもあるので注意が必要です。

女性では症状がひどくなると排尿や歩行が困難になる場合もあるので、そのような場合は入院を余儀なくされる場合があります。

再発型は、疲労、生理、性交その他による刺激が原因となって起こるようですが、急性型に比べると症状等は小さく1週間ほどで治癒することが多いようです。また、年を追うごとに、再発が減少するようです。誘発型では、免疫の状態により違いますが、かなり強い症状が出る場合があるので要注意です。


エイズ(HIV)の症状

エイズ(HIV)の症状とは?

エイズウィルス(HIV)感染者もしくはキャリアの人には、エイズの症状が出ていなく、T 細胞が減少しているかどうかも正確ではなく、健康な人とまず変化がないようです。

HIVに感染すると平均6〜8週間後に患者の血液中にHIV抗体が検出されますが、検出前に、発熱、のどの痛み、だるさ、筋肉痛、といったインフルエンザのような症状が出る場合があります。これらは風邪によく似た症状で、特別な症状でないため気付かないことも多く、これだけで感染したかどうかを判断することは難しく、この症状・時期について「感染の判断は出来ない」というのが現在のところ通説となっています。

また、これらの症状が全く出ない場合もあり、出た場合でも症状は数週間でなくなり、次の無症状期へ移行します。

ウイルスは徐々に増殖し身体の免疫機能を低下させていきますが、この時期ではまだ免疫機能も働いており、症状は何も出ていない状態です。 個人差がありますが数ヶ月から何年にもわたる外見からは感染していることがわからない状態が続き、治療をしないで放置した場合、HIVはリンパ組織で複製されて増加し、長い潜伏期を経て、しだいに免疫力が弱まり、いろいろな症状が出始めますが、それまでは無症状のキャリア状態で、周りの人も自分自身も感染に気付きません。

免疫力が更に低下して、エイズの発症が近づくと、 しつこい下痢やひどい寝汗、理由のない急激な体重減少などがおきます。免疫力がほとんどなくなっているために、健康な人では問題にならない種類のカビ、原虫、細菌、ウイルスなどによる 日和見(ひよりみ)感染症 や悪性腫瘍、神経障害など、様々な症状を引き起こします。この様々な症状を総称して、エイズ(後天性免疫不全症候群)といいます。

■エイズ発症時における症状例
クリプトコッカス症、コクシジオイデス症、非定型抗酸菌症、ヒストプラズマ症
、カンジダ症、単純ヘルペスウイルス感染症、トキソプラズマ脳症
、クリストスポリジウム症、ニューモシスチス・カリニ肺炎、活動性結核
、イソスポラ症、進行性多巣性白質脳症、カポジ肉腫、化膿性細菌感染症
、サルモネラ菌血症、原発性脳リンパ腫、浸潤性子宮頸癌、反復性肺炎、HIV消耗性症候群
、非ホジキンリンパ腫、サイトメガロウイルス感染症、リンパ性間質性肺炎、肺リンパ過形成、HIV脳症など


梅毒の症状

梅毒の症状とは?

梅毒の潜伏期間は10日〜90日間と言われており、普通は3週間前後で症状が出はじめ、また症状は、第1期〜第4期に分類されます。

第1期(感染から約90日まで)
感染後、20日ほどすると、口の周り、性器、手、肛門、乳房など皮膚や粘膜に小豆大から指示頭大までの軟骨状の1cmほどの平べったい赤みのあるしこりや潰瘍があらわれます。その後、太ももの付け根(股の部分のリンパ節)が腫れてきますがほとんど痛みは無く、それから20日ほどすると今度はこれらの症状が消えていきます。しかし体内の病原菌が死滅するわけではなく、消えた後は約3ヶ月後に第2期梅毒症状が出現するまでは全く自覚症状が無いことになります。

第二期(感染3ヶ月後から約3年後まで)
感染後三ヶ月ほど経つと、リンパ節内で増殖した病原体が全身に広がりはじめて赤い発疹ができます。アトピーや汗疹のような症状で、発疹がでた後、次に再び外陰部や肛門周辺にイボ状の丘疹が現れることもあります。と同時に、風邪のような発熱をともない倦怠感や疲労感が現れます。この時、人によっては頭髪が抜けることもあるようです。リンパ腺が腫れて頭毛が不均一に抜け落ちてゆきます。これらの症状が現れたり消えたりを約3年間ほど繰り返すようです。この時期感染者は治ったと錯覚してしまう人や
重い病気ではないと思う人も多く治療のチャンスを逃すこともあるようです。しかし一期と同じく、二期の症状のいずれにもほとんど痛みがない為、病院へ行かず、何の病気かわからずに薬をつけて治そうとしたりする人もいます。もちろん着々と病は体を蝕んでゆきます。
※もし感染していても、病院で陰性診断が下される場合があります。

たとえば、一期から二期の間で検査をしても陽性反応が出ない場合があり、定期的に検査するほか方法は無いようです。

第三期(感染後、2年〜3年を経過)
感染して約三年ほど経つと、筋肉、骨、内臓、また外見では顎、頭、骨、鼻、筋肉などにコブのようなゴム腫と呼ばれる大きな出来物ができてきます。わらかい腫瘍ですが、徐々に顔や体が変形してゆきます、この際、鼻骨が侵されて鼻が陥没することもあります。

第四期(末期症状)
この時期には、症状もかなりすすみ、病原体は、神経を犯し始めて身体の麻痺、大動脈瘤、痴呆、精神錯乱、発狂、発作など恐ろしい症状に襲われることになります。中には大動脈瘤が破裂して死亡する場合もあります。その他、失明、歩行困難、言語障害また、臓器に腫瘍が出来て壊死してしまい、重篤な状態に陥ります。
一言でいって廃人になってしまうということです。


尖圭コンジロームの症状

尖圭コンジロームの症状とは?

感染後、数週間から2〜3か月を経て、外陰部などに乳頭状、鶏冠状の淡紅色または褐色調の隆起性腫瘍で、自覚症状はほとんど無く偶然に発見されるケースもある。

放っておくと、増殖してカリフラワーのような塊りになりイボが大きくなったころに不快感を覚える程度。進行して炎症を起こすと、痛み、かゆみ、性交痛、排尿痛があることもあり、時には掻痒感や性交時の疼痛などを訴えるケースもある。


ガンジタ膣炎の症状

ガンジタ炎の症状とは?

とにかくかゆいのが特徴。
外陰部が赤く腫れ、ヨーグルト状の白っぽいおりものが増えます。炎症がひどくなるにしたがい、酒かすのようなぽろぽろしたおりもに変わる場合もあります。臭いはありませんが、震えがくるようなあまりの痒さに我慢できず掻きむしってしまう場合があり、炎症を広げて悪化させてしまう場合があるのでご注意ください。

女性の場合、性器部分が痒かったりおりものの状態で判断しやすいですが、男性の場合は症状が表れるのは少ないといわれています。男性では、性器部に水疱やただれができたり、まれに尿道炎を起します。

通常に生活していても、ガンジタ菌は常在菌として体内で生きています。体調の悪化による免疫力の低下でガンジタ菌が勢いを増し、ガンジタ炎症を発生させるケースが多く、自己感染が多いようです。

二次感染についての可能性は、ガンジタ炎を発症している状態で性的接触を持った場合、パートナーに感染してしまう危険性があります。

ガンジタ菌を保有していても、体調の変化に気をつければ発症することはあまりないですが、度々頻発する場合は、糖尿病などの免疫が低下するような別の疾病を煩っている疑いを持った方が良いかもしれません、カンジダ炎はほとんどの場合、免疫機能の低下により起こる病気なのです。また、性的接触による感染にはコンドームが有効です。


トリコモナス膣炎の症状

トリコモナス膣炎の症状とは?

トリコモナスの感染は、主に性行為によるものですが、そのほか公衆浴場、温泉などでまれに感染する事もあり、中には感染経路が不明な例もあるようです。

よくある症状は、外陰部がただれて赤く腫れ、強く激しいかゆみ・灼熱感とおりものの増加です。膣炎がひどい場合には性交時に痛みや不快感があったり、血の混じったおりものがみられる場合もあります。また、また尿路に感染が及び、膀胱炎などの尿路感染症を併発する場合もあり、排尿時に痛みを感じる事があります。 おりものは特徴的で、悪臭を伴う黄色っぽいあるいは緑がかったもしくは白くクリーム状で
泡っぽくなったりする場合があるのが特徴です。 しかし、上記のような症状が無い感染者もは約3割弱ほどいるため、その場合、トリコモナス症の保菌者となる。

男性がトリコモナスに感染した場合には、ごく稀に尿道炎などの症状を示す場合もあるが、通常は自覚症状が無い為、二次感染源にならないように注意すること。

性行為によって簡単に感染するので、カップル間であっちへ行き、こっちへ行き、というピンポン感染を起こすこともしばしばある為、感染した場合は同時にパートナーにも告げて一緒に治療することが重要です。正確に治療をすれば、通常2週間以内に完治するでしょう。

なお、もし妊娠中に感染した場合、トリコモナス菌が胎児へ感染して影響を及ぼす心配は無いですが、妊娠中期から末期にかけては、膣炎が影響して破水を起こして早産に至る場合があるので十分注意が必要です。

いずれにしても医師の診断を仰ぎましょう。


B型肝炎の症状

B型肝炎の症状とは?

B型急性肝炎の症状ですが、実は感染しても肝炎と判断できる自覚症状が現れるのは感染者の約3割未満で、ほとんどの場合、ただの風邪などと思い込み肝炎とわからないまま治癒してしまいます。

症状としては、感染から2〜3ヶ月の潜伏期の後、関節痛、食欲不振、吐き気、全身の倦怠感、黄疸、嘔吐などです。ほとんどの場合、発熱を伴うことはあまり無く、慢性肝炎へ移行することはごくまれで、3か月ほどで肝機能が正常に戻り、治癒しますが、まれに重症化して劇症肝炎となり、死亡する例もあるようです。

また、B型慢性肝炎のほとんどは自覚症状の無いまま病状が進み、偶然に症状が出た時などに発見されることもありますが、症状は軽く、直接死に至ることはありません。しかし長い年月を経て、肝硬変、さらには肝がんに進行する可能性は十分にあり、死亡する場合もあります。

B型肝炎ウィルスのキャリアから肝臓がんへと進行するのは保菌者全体の1%以下とされています。


毛じらみ症の症状

毛じらみ症の症状とは?

初めは、むず痒くちくちくとさすようなかゆみがあり、しだにゆみが強くなってゆきます。場所は陰毛がほとんどですが、場合によってはわき毛、まつげ、まゆ毛、すね毛などに広がる可能性もあり、発見しにくいですが、茶色の1〜2mmほどの毛じらみが毛根にへばりついていて、血を吸っているのが覗えます。

その吸血が白いパンツだと赤い点状のしみで確認できる場合があり、また、1mmぐらいの楕円形の卵が陰毛の根元近くに産み付けられています。

ひどくなると、その痒さは尋常ではなく、男女を問わず人前で陰部をかきむしるほど強烈と云われています。

よく映画などである笑い事ではなく、きちんと処置しましょう。