免疫強化に良い栄養素と食材
免疫強化に良い栄養素と豊富に含む食材 | ||
栄養素 | 主な働き | 食 材 |
ビタミン A |
免疫機能の維持。 皮膚・粘膜再生 感染に対する 抵抗力UP |
ウナギ、レバー ニンジン、春菊、 ホウレンソウ、 カボチャ |
ビタミン B1 |
疲労回復 代謝向上 成長促進 食欲を増進 |
レバー、ウナギ たらこ、大豆 ピーナッツ、 |
ビタミン B2 |
髪、爪、肌 口内炎予防 成長促進 |
ウナギ、レバー 酵母、海苔、茶葉 |
ビタミン B6 |
代謝向上 抗アレルギー 神経の保護 |
酵母、小麦胚芽、 肉類(特に豚) サンマ、サケ サバ、イワシ |
ビタミン B12 |
神経の正常 肝臓の 機能強化 |
あさり、牡蠣 ハマグリなど |
ビタミン C |
血管、皮膚 粘膜・骨の強化 抗ウィルス作用 |
グァバ、イチゴ キウイ、ブロッコリー オレンジ |
ビタミン E |
血管を丈夫にする 生殖機能維持 老化防止 抗酸化作用 |
ウナギ、植物油 小麦胚芽、カボチャ ピーナッツ |
亜鉛 (Zn) |
胸腺を活性化 免疫機能維持 感染症予防 |
茶葉、生牡蠣 レバー、ホタテ貝 卵黄、アーモンド |
セレン | 抗体産出向上 免疫機能強化 発癌抑制など |
高麗人参、にんにく タマネギ、イワシ カレイ、ネギ |
葉酸 | 抵抗力向上 出産にも関与 |
酵母、肉類 レバー、ブロッコリー ホウレンソウ 黄な粉、 |
鉄(Fe) | 酸素を運搬 抵抗力向上 |
肉、レバー、卵 ひじき、番茶 ゴマ、大豆、煮干 |
免疫力を高める成分を含む食品
しいたけ、エノキ、マイタケなどのキノコ類に含まれるβグルカンは以前から免疫を高めるといわれていました。また、エビの殻・カニの殻は、傷の早い回復や血液、髪の毛の健康などに効果的で、ニガウリ、ジャガイモは調理加熱してもビタミンCが壊れにくく、果物などが苦手な人にはオススメです。
キウイは果物の中でもビタミンCを豊富に含んでいる果物の一つです。
ただし、栄養素はお互い補い合っていることが多いので「キノコしか食べない」「キウイしか食べない」などは問題ですので、やはりバランスのよい食生活を送る事が重要です。
免疫の維持に貢献するビタミンミネラル
ビタミンやミネラルは生体の生理機能を調節し、代謝を円滑させる働きがあります。また、各器官に協力し、細胞の増殖を活発にさせるなど、免疫機能を正常に維持する為に欠かすことができない栄養素です。
ビタミンA、C、Eや、微量栄養素の亜鉛、セレンなどのミネラルには免疫細胞を傷つける活性酸素によるフリーラジカルの害を防ぐ強力な抗酸化作用があります。
また、ビタミンやミネラルは体内で合成することができないので、食物やサプリメントなど、外部から摂取する必要があります。
野菜のパワーが免疫力をアップ
野菜や果物が、免疫力の向上やがん予防など最先端の医学研究でも証明されてきています。その結果、今までは必要ではなく栄養にならないと思われていたような野菜に含まれるごく微量な成分も、健康維持に貢献している事が分かりました。
野菜はカロリーも脂肪も少なく肥満になりません。そして、緑黄色野菜はカロテンやビタミン類を豊富に含んでおり、身体に良いということは今では常識なっております。それに比べて淡色野菜は緑黄色野菜に比べて栄養価が低く、ほとんど重要視されてきませんでしたが、近年、淡色野菜やきのこなどに免疫を活性化する成分が次々と発見されてきております。
人の食べる野菜やキノコは人の為に生えるべくして生えているのです。
無意味な物はきっと無いはずです。
感染症と栄養素、免疫について
感染症に感染した場合、次のようなことが起きます。
・エネルギーの消費が大きくなる(代謝過度、疲れやすい)
・食物を摂取しても栄養になりにくい(消化・吸収障害・代謝変調)
・食べられない、栄養不足(口腔内、消化器官障害)
医学的に見ても「栄養素と免疫が密接な関係がある」ということに注目し、研究されるようになってきました。特にビタミン、ミネラルは本来の効能だけでなく、細胞の活性化、増殖などに関与しています。ビタミン、ミネラルを多く含んだ緑黄野菜など、野菜のパワーが再評価されています。
つまり、感染した場合、感染する前から十分な栄養素を摂取していれば体力の低下は最小限に抑えられ、回復も早くなるのです。
また、栄養素はバランスの良く採る必要があり、栄養素が偏よると免疫のバランスをくずし免疫力を低下させることになります。
免疫力のバランスが崩れると?
免疫力のバランスが崩れるとさまざまな弊害が起こります。
例えば、自己細胞の変質(フリーラジカル)により生活習慣病や死亡率が第一位のガン細胞が増殖します。また、誤爆(自己免疫疾患)といい、味方(自分自身の細胞)を外部から進入した敵(細菌、ウィルス)と勘違いしてしまい、自分自身の細胞を攻撃し破壊します、そして慢性的な炎症を惹き起こしたりします。
たとえば、過剰防衛(アレルギー)もその一つで、スギ花粉のように無害な外来異物に対して、過剰な免疫反応が生じると、不必要な炎症が惹き起こされます。