軟性下疳

軟性下疳とは?

軟性下疳とは軟性下疳菌という菌の感染により発症し感染より2〜3日して感染部位に小さな赤色発疹が出現します。

外国で感染して持帰る人が多い病気で、コンドームにより大部分は防げるといわれています。症状としては、性器にできたコブや潰腫やリンパの腫などがあげられアフリカやアジアなど、発展途上国に昔から広く伝わる病気です。

軟性下疳は以前、性病の1割を占めていましたがサルファ剤や抗生物質(ペニシリンなど)の登場により激減、先進国ではほとんど見られない病気となりましたが、現在でも南アジアや熱帯地方の後進国では発生しているようです。

この病原体は軟性下疳菌という棹菌で非常に弱い菌で、症状は潜伏期間は短く感染後2〜3日で赤く盛
上がったイボのようなものができ、膿が出て、形が崩れて潰瘍状になります。この潰瘍が軟性下疳です。この潰瘍の表面からうみが出て、こすると容易に出血し、激しい痛みを伴います。

発生する部分は男性では包皮・亀頭・包皮小帯などで、女性では小陰唇・尿道・子宮膣部・肛門周辺に多く発症します。軟性下疳は感染が局所に止まりますので、以外に治療は容易ですがそのままにしておくことは二次感染も含め禁物で、アメリカでは近年感染者が増加しており軟性下疳の患者にHIV感染者が多いとの報告もあります。また、日本では梅毒と混合感染している場合もあり 注意が必要です。

性交渉、アナル、フェラチオなどにより感染し発症している部分に接触することで感染します。

【軟性下疳の症状】

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