性病の起源〜そして日本へ・・

性病は古い昔、有史以来存在していたともいわれておりますが
性感染症の歴史を見てみると、ギリシャ・ローマ時代から淋病や
「尖圭コンジローマ」が知られていました。
当時はどういった呼び名だったかはよく解りませんが
特にローマ時代は不倫や乱交、同性愛などで性感染症が
まん延した時代だったようです。(凄いですね〜)

性病の一つ「梅毒」が初めてヨーロッパにもちこまれたのは、
15世紀後半、コロンブスの第1回アメリカ探検隊員からが原因で
当時、西インド諸島の現地人との性交渉により感染したと
されているのは有名なお話です。
その後、欧州での「梅毒」の流行です、梅毒は美しく
奇麗な女性から感染する病気ともいわれ、むしろ梅毒は
誇りのある疾患とされてたようです。(へえ〜)

コロンブス探検隊やバスコ・ダ・ガマのインド航路の開拓など 欧州人が世界に出てゆく事で各地に飛び火し、その後日本へ・・ 日本には中国から16世紀初めに入り、短期間の間に日本中に拡大し 幕府は梅毒の感染拡大を阻止する為から「遊郭」を作りましたが その効果は思ったほどではありませんでした。 当時性病は皆同一の疾患と考えられていましたが、19世紀初めに 「淋病」が、梅毒とは別の病気であることが判明。 明治になって梅毒専門の病院が各地に設置され、明治30年に 「伝染病予防法」が制定されたのち、初めて感染源の 「梅毒スピロヘータ」がドイツのシァウディンによって発見されました。 治療としては20世紀初めにドイツ人のエーリッヒと日本の 秦佐八郎によりヒ素を含む薬剤のサルバルサンを開発し梅毒の 治療に用いられるようになりました。昭和3年に花柳病予防法が 制定され1943年にフレミングにより抗生物質のペニシリンが 発見されたのち猛威を振るうことはなくなりました。 現在ほぼ完全に治せることから梅毒は非常に少なくなっています。 現在、性感染症の主流といえば、クラミジアとHIVといえるでしょう。 クラミジア感染症は特に女性に多いといわれ、福岡県でみると クラミジア感染は平成元年の時点で性感染症の内 約3割程度ほどでしたが現在では6割を占めるまでになっている という報告があり、また、10代の妊婦の2割、非妊婦の3割に クラミジア感染が見られるという調査もあります。 また、同時に複数のパートナーを持っていたり不特定多数の相手と SEX関係を持つ者が増えてきている為、感染経路が複雑で非常に 判断しにくいのが深刻な問題です。クラミジア感染で男性の場合 ほとんどが尿道炎になりますが、女性の場合は卵管障害により 病状が進むと子宮外妊娠や不妊の原因にもなる可能性が 明らかになっています。 HIV(エイズ)は世界的に見ても、最も猛威を振るっている性感染症で 南アフリカでは4500万人の人口のうち1割以上が感染者と いわれています。 また、悲観的なことに日本でも昨年は初めて1000例を超えて しまいました。感染経路はほとんどが性的接触で、同性間が6割 異性間が3割という報告があり、20〜30代の男性が多いのが特徴。

  • Yahoo!ブックマークに登録する
  • はてなブックマークに登録する
  • livedoorクリップに登録する
  • FC2ブックマークに登録する
  • Buzzurlブックマークに登録する
  • del.icio.usブックマークに登録する
  • ニフティクリップに登録する
関連記事
  1. 日本の性風俗歴史年表
    日本の風俗産業の歴史年表
  2. 戦後の赤線、青線地帯
    戦後の赤線、青線地帯について
  3. 江戸時代の性病・治療
    江戸時代の性病・治療について
  4. 遊郭と性病
    遊郭と性病について
  5. 江戸時代・吉原誕生
    江戸時代・吉原誕生について
  6. 室町時代の性風俗
    室町時代の性風俗について
  7. 性風俗の日本史概要
    性風俗の日本史概要について
  8. 平安時代〜室町時代の性風俗
    平安時代〜室町時代の性風俗について
  9. 奈良時代〜平安時代の性風俗
    奈良時代〜平安時代の性風俗について
  10. 性風俗の歴史はるか古代・・・
    性風俗の歴史はるか古代について