B型肝炎とは?
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染により起こる肝臓の疾患で肝炎になると、肝臓の細胞が破壊されて肝臓の働きが悪くなります。
B型肝炎ウイルス(HBV)は世界中で肝臓病の最大の原因といわれておりその感染者数は地球上で何と2億人以上存在するらしく、感染者の一部が肝硬変や肝癌になっています。約8割がアジア・太平洋地域に集中しておりHBVは性行為により感染する為 STD(性感染症)の一つでもあります。
日本における患者の感染経路は海外で感染して持ち帰るケースや性行為による感染者が多く、その他、血液感染、母子感染、注射、輸血、針治療等、その他覚せい剤のまわし打ち、最近流行の入れ墨などまた、医療機関では使用した注射針などの誤刺事故などが挙げられます。
エイズウイルスやC型肝炎ウイルスより感染率は非常に高くまた、B型肝炎ウイルス感染者数は100万人以上と推定されています。
一過性感染と持続感染の2種類があり、成人がHBVに感染した場合体の免疫が正常に機能していれば肝炎の症状は数か月で治まりHBVは排除されて治癒し、感染症状は一時的なものとなります。
これがB型急性肝炎であり、その後一生免疫が働く事になります。
年間約10万人程度が感染し、急性肝炎全体の約3割を占めます。
一方、免疫機能が落ちている人、あるいは免疫機能不全の人が感染した場合、肝炎の症状はほとんど無いのですが、ウィルスは半年以上かけ肝細胞内で増殖を続けます、このような感染者をHBVキャリアという。
ほとんどのキャリアは自覚症状も肝機能異常もないのですが約1割は慢性肝炎に移行し、そのうちの更に2割程が肝硬変に移行します。B型慢性肝炎は年間40万人程度で、慢性肝炎全体の3割を占めます。
一過性で無事終わるか、キャリアとなるかは、体内に侵入したウィルスの量と、免疫反応の強さによって変わります。