ケジラミ症とは?
ケジラミとは吸血性の昆虫で、名前のとおりシラミの一種です。成虫で体長0.8〜1.2mm程度のシラミで肉眼でも感染しているか判別できます。
陰毛部分などに寄生し血を吸い、患部が激しいかゆみを生じます。少し茶色がかった白色で、形は円形に近く、触覚を持つ小さな頭部と3対の脚があります。卵は灰色がかった白色で光沢があり、毛の根元近くに産みつけられ、セメントの様な物質で固定されます。
ケジラミの卵は1週間程度で孵化し生まれてきて死ぬまで1ヶ月と生息期間は長くはないのですが、1匹のケジラミが感染するとその間に30〜40個程度の卵を産みつけ一度感染してしまうと一気に大量増殖してしまいます。主に人の陰毛に生息して血液を吸って生きています。感染は性交時における陰毛から陰毛への接触感染が最も多いですが、肛門周囲の体毛や、腋毛、胸毛、時にはクリニングスやフェラチオによって口ひげや頭髪にまで寄生してしまう恐れもあります。性交渉以外にも稀なケースですが、接触の多い母子間や家庭で毛布やタオルを介して間接的に寄生する場合もあります。
1990年代中頃から感染者数が増加の傾向にあるようです。