クラミジア感染症

クラミジア感染症は現在世界的にもっとも多い性感染症で性感染症のうちで最も多く認められております。ウィルス名は「クラミジア・トラコマティス」と言いますが、淋菌感染症と比較した場合、自覚症状がほとんどないので潜在化及び蔓延傾向にあります。クラミジア自体はは細菌に分類される小微生物ですが、その特徴はヒトや動物の細胞に寄生することで増殖が可能で、性的な接触で性器、尿道、口、目などの粘膜に感染しひそかに大流行しています。もちろんオーラルによる性交でも感染します。

感染すると1〜4週間後男性は尿道炎、また、若年層の副こう丸炎、排尿痛、尿道不快感、そう痒感などの自覚症状があり、女性の場合も、感染後1〜4週間で子宮頚管炎、骨盤内炎、性交時の痛み、不妊などを起こすが、問題なのは、クラミジア感染症に感染しても、女性の約7割以上、男性の約5割に自覚症状が無い為、クラミジアに感染した人の大部分は、自分が感染したことに気づかず、病院に行かない為
水面下での感染が広がっているようで、また潜伏期間を特定するのは非常に困難であるとされています。

性感染症というと大人のかかる病気と思われがちですが
近年若年層にも広がりを見せつつあり、その感染スピードは
速まる傾向にあります。また更にクラミジアの繁殖サイクルが長く
発症するまで時間が長いことや、感染しても自覚症状が出ない
場合が多いことから、知らず知らずのうちに二次感染
広がっていることもあります。このようなことが
近年急増している要因であると考えられています。

早期発見の場合、クラミジアは、抗生物質で完治できますが、診断なしで、治療も受けず放置すると、女性は最悪の場合、不妊や子宮外妊娠の原因となる可能性があります。また、最近の研究ではクラミジアに感染している女性は感染していない女性に比べてHIV感染者との性交渉において5倍の確率で感染することが明らかになっています。

【クラミジア感染症の症状】

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